八王子美術連盟

>>スマートフォン専用サイトはこちら


八王子美術連盟の歴史 八王子美術連盟の歴史のご案内です

第1回綜合美術展の開催


■八王子の美術展の歴史をみると、戦前の1941年(昭和16年)に「第1回綜合美術展」として八王子市私立高等女学校で開催され、京極佳夕、小島善太郎、斉藤五郎、長谷川勝人、松村昌訓、指田由米、鈴木信太郎、新井泉、他44名が出品した。出品数は108点で、この展覧会が後の八王子美術展の前身となる。代表は、小島善太郎氏。

戦後「第1回教育文化祭」への参加から


■戦後の昭和26年11月に八王子商工会議所で開催された第1回教育文化祭への参加からはじまり、出品数は45点だった。運営委員は指田由米、松村昌訓、安武芳男、小泉冨司、新野利三郎、斉藤紅一、朝倉雄二、師岡春治、田中稔。八王子文化連盟の成立に先立つこと5年前のこと。

■第6回(1956年・昭和31年)から、八王子市教育委員会の主催は終了し、「八王子美術連盟展」より八王子市の文化祭に参加した。 当時の八王子美術連盟規約では、性格(目的)は八王子市及び近郊在住の美術作家及び愛好家を以って組織され、美術文化の向上のために寄与せんとするものであるとしている。経費は会費並びに市の助成金をもって補うとされている。出品種目は、絵画、彫塑、工芸で、以後、第25回(1975年・昭和50年)まで、この規約で活動した。

■第11回(1961年・昭和36年)から出品種目に版画が加わり、4種目となった。初代の代表は武居勇氏が就任し、第14回まで務めた。第15回、第16回は松村光次郎氏が務めた。なお14回までは、春・秋の2回の展覧会を開催した。会場は八王子商工会議所、八王子市民会館、イノウエデパートであった。

■第16回(1966年・昭和41年)から第31回(1981年・昭和56年)までの展覧会の名称を「八王子美術連盟展」とし、第17回から第31回まで委員長を村岡融氏が務めた。 このころ、連盟組織の近代化を図り、運営委員制度、会員数を把握するため年会費納入制度の2本柱を導入し、委員の役割分担と会員の名簿を作成した。

八王子美術連盟60年のあゆみ

八王子美術連盟の編集、発行による主な媒体   
「美術連盟40年の歩み」「美術連盟の歩み」「アトリエ」

デッサン会、画廊散歩、他、数々の歩み


■1972年(昭和47年)8月から八王子美術連盟の自由研究会として、八王子市立第六中学校の美術教室でデッサン会が発足し、昭和51年から、当連盟主催のデッサン会が市立第六中学校で始まった。

■第25回(1975年・昭和50年)から、教育文化祭から八王子市民文化祭となる。

■1977年会報「アトリエ」を発行、編集は石田貞雄氏。

■第28回(1978年・昭和53年)出品数222点を記録(於八王子大丸)。同年7月から 東京都労政会館が開館しデッサン会が再開した。

■第32回より石田貞雄事務局長が委員長を代行し、展覧会の名称を「八王子市美術展」にもどし、第66回まで継続した。昭和60年後半に、委員長に新井泉氏が就任した。

■第35回(1985年・昭和60年)は、八王子美術連盟創立35周年記念として、「八王子美術先覚者遺作展」を八王子市中央図書館で開催した。(先覚者は赤堀佐兵、落合達郎、京極佳夕、小池益男、小島善太郎、齋藤五郎、杉山峰吉、長谷川勝人)

■1987年(昭和62年)八王子地域に都立美術館建設に関する請願書を2843名の署名を集め、市議会で可決される。

■1989年(平成元年)八王子美術連盟40周年記念事業として、「八王子美術連盟40周年の歩み」を刊行。劇団民藝による「炎の人ゴッホ」を主催公演する。これは、市民美術館建設基金チャリティとして「美術館建設・美術文化行政推進特定寄付金」として150万円を市に寄付した。この一部を現在いちょうホールのデッサン会で使用しているイーゼルに当てたものである。

■1994年(平成6年)にいちょうホールが開館し、第37回から45回まで中央図書館と駅ビルそごうの2回会場で開催していた美術展を1つの会場で開催した。また、デッサン会場を東京都の労政会館からいちょうホールに移したのもこの年であった。

■1997年(平成9年)には、に八王子美術連盟主催による「八王子画廊散歩」を企画し、一般市民等を対象に、八王子の画廊を活性化させようと、市内の画廊5箇所を同時に貸し切り、1998年(平成10年)に第1回「八王子画廊散歩」を開催した。

■2000年(平成12年)に八王子市美術連盟50周年特別記念として、「物故作家展」をクリエイトホールで開催(小泉富司、城所祥、朝倉雄二、新井泉、小川隆司、塩田一男、後藤啓八朗)した。

■2002年(平成14年)第1回八王子美術連盟大作展をいちょうホールにて開催し、2008年の第7回まで開催した。牧野彦市氏が委員長に就任する。

■第54回(2005年・平成16年)から今まで、美術展と別に開催してきたデッサン会展をいちょうホールで同時に開催し、現在も継続中である。この年、夢美術館が開館した。

■2011年に、「美術連盟60年の歩み」(平成2年から平成22年)を発行し、1989年に発行した「美術連盟40年の歩み」以降の歴史や活動をまとめた。

■同2011年、3月の第14回画廊散歩開催中に起こった「東日本大震災」の被災地を支援するために、当連盟と八王子画廊散歩実行委員会からそれぞれ10万円を義援金として八王子市に募金した。

■第63回(2013年・平成25年)に、いちょうホールでの開催期間を4日から6日に延長した。

■2015年に事務局を、個人宅から市内のギャラリー芙蓉に移す。

■2016年に規約を全面改定した。委員長に山下知子氏が就任し、牧野委員長は相談役に就任。

■第70回、第71回、第72回は新型コロナウイルス感染対策を万全に行い、いちょうホール第1・2展示室において開催した。

■2023年5月、委員長に小峰英男氏が就任し、山下委員長は相談役に就任し現在に至る。